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現在、胃がんにかかる患者数は年間10万人程度といわれています。胃がんによる死亡者数は昔に比べ大きく減少していますが、今なおがんによる死亡者の中で胃がんは男性では第2位、女性では第1位の死亡数です。発生の男女比は約2:1と男性に多く、60歳代が最も多くなっています。
胃がんは、胃の粘膜内の分泌細胞や、分泌液の導管にあたる部位の細胞から発生します。胃炎などの炎症の後、胃粘膜は腸の粘膜に似た腸上皮化生と呼ばれる粘膜に置き換わりますが、その粘膜はがん化しやすいといわれています。
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慢性胃炎をおこすすべての要因は胃がんの原因といえます。
・塩分の多い食物…胃粘膜を刺激します。
・喫煙…喫煙は胃粘膜の血行を悪くします。喫煙者はピロリ菌が多いといわれています。
・ヘリコバクター・ピロリ菌…胃の中に住み着き、菌によって慢性の炎症をおこし、慢性萎縮性胃炎と呼ばれる状態になり、それが胃がんの発生母地になるといわれています。
これらさまざまな原因で胃の細胞の遺伝子にたくさんの傷がついて、がんが発生するといわれています。
また、遺伝子の傷を自力で修復する能力の劣った家系があり、その家系では胃がんや大腸がんが発生する場合があります。
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早期胃がんの半数は無症状ですが、上腹部痛、上腹部不快感、腹部膨満感、げっぷ、胸やけ、食欲不振などの症状を認めることがあります。血液を吐いたり、便に血液が出たりすることもあります。
進行すると、体重減少、貧血、食物のつかえ感がでることもあります。
知らない間に貧血が進み、それが原因で動悸や息切れが生じて発見されることもあります。
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採血専用の器具を指先に当て、レバーを下げると、少しチックとしますが思ったよりも痛みはなく血液が少量出ますので、それを採血用ろ紙に吸い取らせるだけです。
血液中のペプシノゲンT値とペプシノゲンU値を測定し、基準値は、ペプシノゲンT値が70ng/ml以上なおかつペプシノゲンT/U比が3.0以上です。ペプシノゲンT値が70ng/ml未満でなおかつペプシノゲンT/U比が3.0未満の場合は、陽性と判定されます。
陽性の場合萎縮性胃炎の可能性があり、胃がんのハイリスク群(がんの診断率は陽性100人に1人)と考えられます。萎縮性胃炎以外に可能性のある疾患としては、胃の良性腺腫、胃ポリープなどがあります。
この検査を受けた人のうち、40代で20%、50代で30%、60代で40%、70代で50%程度の人が陽性(萎縮性胃炎の可能性があり)であるといわれています。胃がん患者の80%がペプシノゲン検査で陽性であったとの報告もあります。
ただし、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃炎などで治療中の方、胃酸分泌抑制剤服用中の方、胃を切除された方、腎不全の方は、血液中のペプシノゲン値に影響を及ぼすためペプシノゲン検査は適しません。
注意事項(1):次の方はお申し込みできません。
・出血性の疾患で止血機能が低下している方
・特定の疾患の治療中で、薬剤(ヘパリン、ワーファリン、ウロキナーゼ等)を服用し止血機能が低下している方
・ショックアレルギーのある方や止血した場合、血の止まりにくい方
注意事項(2):次の方は正確な検査ができません
・明らかな上部消化器症状のある方
・食道、胃、十二指腸疾患で治療中の方
・プロトンポンプヒビター(PPI)使用中の方
・胃切除を行ったことのある方
・腎不全や腎機能の低下が認められる方
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